身体の診方・捉え方
身体のすべては、脳がコントロールしている。
手足を動かすのも、心臓・呼吸もすべて身体の機能は、脳にコントロールされていてます。
基礎代謝を含め、機能させ統括させるのも全てに於いてエネルギーは必要なのですが、エネルギーは無限ではないのです。
例えば、100のエネルギーがあるとすれば、この100のエネルギーの中で、必要な所に配分をし、恒常性を保っているのです。
また、エネルギーは有限であるが為に、回して行くのに優先順位があるのです。
エネルギーを回す優先順位とは?
それは、「命」なのです。
心臓や肺は、エネルギーが無ければ即、停止し命の危機に陥ってしまいます。従って、最優先で可動エネルギーを確保していくのです。
しかし、痛みや痺れなどの症状があっても生命の危機には、至らないのです。
つまり、痛みや痺れ等の症状を「感じる」「感じない」の差はコントロールするエネルギーが最後まで回っているか、いないのか、と言う事なのです。
では、何故、痛みをコントロールする所まで、エネルギーが回らないのでしょう?
それは、身体の何処かで消耗してしまい最後まで回って行かないのです。
エネルギーが、最後まで回らないのは、身体が脳のコントロール下から外れる事で制御不能となり、様々な症状が発生し病気として現れるのです。
この逆で、身体が脳のコントロール下に置く事が出来れば、病気が治ると言う事になるのです。
東洋医学の中には、「自ら病気を作って、自ら治す」「未病を治す」と言う言葉がこれで分かって来ると思います。
浪費している所
その答えの一つは、「差」。
脊柱の傾きや筋肉の張り方の左右差が大きければ、大きい程、バランス取るのにエネルギーが必要となるのです。
又、中心から遠い部分の手足の動きにも、左右差があれば、これもエネルギーの浪費となるのです。
そして、二つ目が「筋肉と関節」。
筋肉は、疲労を起こすと強直し固まる特質があります。又、筋肉は関節を跨いでいるので、収縮する事で関節自体を締め上げ、関節の可動域の制限を起こしてしまうのです。
更には、硬いものを動かすには、多くのエネルギーが必要となるので、過剰浪費となっているのです。
身体は、常にエコモード
身体は、不測の事態に備えて必ずエネルギーには、余剰分が有るのです。つまりは、100あるエネルギーは、100全てを使い切る事はないのです。必ず、20・30とエネルギーを余らせて、70・80で身体機能の安定にやり繰りしているのです。
不測の事態とは?
いつ怪我するか分らないので、怪我した時に最優先で、エネルギーを回す為のものなのです。
例えば、調理中に包丁で指を切ってしまったら、そこから「ばい菌」等が入って、生命の危機に陥るかも知れない時に、エネルギーを回して、素早く止血作業に入り、細胞の修復へとなるのです。
これが、治癒能力や免疫力を無理なく、最大限に引き出していく方法なのです。